自信あふれる笑顔へ!ホワイトニングのススメ
2022年、18歳から69歳の男女10,000人を対象に行われた、ホワイトニングに関するWebアンケートが行われました。
Q.ホワイトニングに興味があるか・・・「興味がある」約68%
Q.実際にホワイトニングをしたことがあるか・・・「ある」約12%
歯のホワイトニングに興味を持っているけど、実際にホワイトニングをしている・・・という方は少ないようです。
※ホワイトニング イメージ図
最近ではエステサロンやセルフホワイトニングサロンといった医療機関以外でのサービスもあります。
しかし医療機関とサロンで行うホワイトニングには色々な点で違いがあります。
医療機関以外での歯のホワイトニングは「表面の汚れを落とす」だけで、漂白作用や以下のような+αの効果はありません。
これが最も大きな違いと言えます。
医療機関のホワイトニングのメリット
医療機関で行う歯のホワイトニングは、歯を白くするだけではありません。
医療機関でのホワイトニングで得られる+α効果
- 歯周病の予防と対策(ホームホワイトニング)
- 口臭予防
- 虫歯予防効果
- 歯が強くなる(耐酸性の向上)
- 初期虫歯の改善効果
歯周病や虫歯に関しては、
知らなかった!聞いたことない!という方々も多いのではないでしょうか。
ホワイトニングは歯周病に効果が期待できる?
ホームホワイトニングで使用する過酸化尿素という薬剤は、もともとは米国で1960年代から歯周病の治療薬として使われていました。
米国で1968年に矯正歯科医が矯正中に歯肉が腫れた患者さんの治療のため、マウスピースの形状をした装置にこの薬剤を入れて寝るように指示しました。
すると歯茎の腫れが治まり、歯も白くなったのです。このことがきっかけでホームホワイトニングの薬剤は大きく進歩しました。
このように、ホームホワイトニングの薬剤である過酸化尿素は、元々は歯周病原因菌を殺菌する薬剤だったのです。
この殺菌効果により口臭も防止できます。
ホワイトニングは虫歯予防になる?
近年の研究成果により、医療機関で適切にホワイトニングを実施することで虫歯予防の可能性が明らかになりました。
1990年代までは「ホワイトニングは歯を脆くするのでは?」と考えられていました。
しかし2000年代になり新しいホワイトニング剤が開発され、歯への影響は軽微でホワイトニング後には速やかに※再石灰化すると認識されました。
(再石灰化とは・・・再石灰化とは、お口の中で常に起きている現象で、歯を脱灰から守る唾液の自然治癒のメカニズムです。私たちの口内では、歯を溶かす「脱灰」と、修復を行う「再石灰化」が繰り返されています。脱灰とは、むし歯の原因菌が作り出す酸によって、歯の表面からカルシウムやリン酸が溶け出てしまうことです。再石灰化は、脱灰によって溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によって再び歯に取り込まれ、歯を元の健康な状態に戻す現象です)
*むし歯の原因となる細菌には様々な種類がありますが、ここではまとめて「むし歯菌」と呼びます。
2010年前後から、ホワイトニングによる殺菌効果(歯周病の原因菌や虫歯の原因菌)、耐酸性の向上(歯が強くなり虫歯になりにくくなる)が認められる研究結果が発表されました。
現在も一部の医療関係者の方が「ホワイトニングは良くない、歯がボロボロになる」と患者さまに説明されていると耳にすることがあります。
それは昔の認識と薬剤のことです。現在は研究も進み薬剤のも改良され、効果も認められています。
ホワイトニングは審美や美容目的だけでなく、歯や歯周病予防の為にも積極的にお勧めしたい治療です。
参考文献
GC CIRCLE No.186 2023-8 p26-31
CASE PRESENTATION 歯のホワイトニングのパラダイムシフト
明海大学保健医療学部口腔保健学科 教授
明海大学PDI浦安歯科診療所 歯科医師 金子 潤
明石カメリアクリニック
美容皮膚科 診療日 月曜・水曜・金曜・第三土曜・日曜
営業時間 10:00~19:00
電話番号 078-912-8730
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