切らないたるみ治療
顔のたるみに対する治療としては、以前よりフェイスリフト手術がおこなわれてきました。手術ではたるんだ皮膚を切除するとともに、Superficial Musculo-aponeurotic System: SMASと呼ばれる表在性筋膜群を引き上げることが重要となっています。たるみ治療としては手術療法がもっとも効果的ですが、侵襲性やダウンタイムもあるため、最近では手術以外のたるみ治療を希望される方も多くいらっしゃいます。
ウルセラリフト(ハイフ)は、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultradsound: HIFU ハイフ)を応用し、これまで手術以外ではアプローチできなかったSMAS層に確実に熱エネルギーを届けることによってリフトアップ効果を実現する、メスを使わないたるみ治療です。皮膚表面は傷つかないため、赤みや腫れはほぼなく、直後より普段通りのスキンケアやメイクをして帰っていただけます。約3ヶ月かけて徐々に効果があらわれてくるため、まわりの人に気づかれることなく治療を受けていただけます。
FDAが『リフト』で唯一承認するウルセラ
現在、国内で用いられているHIFUによるたるみ治療器はいくつかありますが、『リフト』という項目でFDAに承認されている*のは唯一「ウルセラ」のみです。
・承認項目
2009年:眉の非侵襲的なリフト(世界初)
2012年:顎下・頚部のリフト
2013年:術中の皮膚および皮下組織の視覚化機能
2014年:デコルテのしわの改善
* 2019年6月現在
FDA:Food and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)
日本の厚生労働省にあたるアメリカ政府機関
こんな方におすすめです
- 顔のたるみ
- フェイスラインのたるみ
- 二重あご
ウルセラリフト(ハイフ)の仕組み
高密度焦点式超音波(HIFUハイフ)とは、虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焼くように超音波を一点に集中させるように照射するものであり、これによって焦点となる皮膚の内部に熱凝固点を作ります。
ウルセラリフトに用いる治療機器「ウルセラシステム」は、この高密度焦点式超音波(HIFUハイフ)を応用して、専用のトランスデューサーにより狙った深さに約1mm³の熱凝固点を均一かつ正確な間隔で線状に形成させることができます。また、ウルセラシステムは高密度焦点式超音波と超音波画像診断機能を組み合わせた機器であるため、エコー画面で皮下の構造(SMASなど)を確認しながら目的とする深さに確実に照射することが可能となっています。
ウルセラリフト(ハイフ)を受けていただくと、施術直後から熱作用による引き締め効果(即時効果)が現れます。その後、約1~3ヶ月間かけて人間がもともと持っている傷を治そうとする力(創傷治癒力)がはたらき、熱凝固点周囲にコラーゲンが生成されて徐々にリフトアップ効果が得られます。効果のピークは治療後約2~3ヶ月頃、効果の持続時間は平均6ヶ月~1年間です。そのため、継続治療を希望される場合は1年に1~2回程度の治療が目安となります。
治療間隔:6ヶ月~1年
- *タッチアップ:治療後3ヶ月を目安に、さらなる効果をご希望の方には追加照射をおこなうこともできます。
ウルセラリフト(ハイフ)の
リスク
疼痛、軽度の赤み、腫れ、内出血、一過性の局所末梢神経障害、やけど、炎症後色素沈着。治療後1~2週間程度は照射部位の違和感や軽い痛みがあります。まれに発赤、腫れ、内出血、しびれなどを生じる場合があります。しびれは数週間程度で徐々に改善してくる場合がほとんどです。
たるみ集中ケアコース
内容①プレミアムHIFU(顔+あご下)
通常より照射のパワーと照射回数が増加します。
内容②フラクショナルW(ダブル)
ハリを出すレーザーのフラクショナルを全顔2周(通常は1周)+気になる部分に重ね打ちします。
内容③ファーミングセラムAC塗布
たるみに効果的な美容液を塗布します。余った薬液は家庭用スキンケアとしてお使いください。
※ファーミングセラムACはゼオスキン商品のファーミングセラムの有効成分濃度2倍、防腐剤未使用です。2週間で使い切ってください。
ウルセラリフト治療の料金
(税込)
頬 | 132,000円 |
---|---|
頬+目尻+あご下 | 198,000円 |
顔全体(頬+目尻+額) | 198,000円 |
顔全体+あご下 | 253,000円 |
あご下 | 71,500円 |
追加20ショット | 16,500円 |
タッチアップ(3ヶ月後頃) | 55,000円 |
たるみ集中ケアコース | 330,000円 |
ウルセラリフト治療にはいくつかの注意点があります。当院では形成外科専門医である院長による施術とアフターフォローをしっかりとおこなっておりますので、気になることは遠慮なくご相談ください。
- 処置中は、部位によっては痛みや熱感を感じることがあります。通常は表面麻酔クリームの塗布は要しません。ご希望の方には肌にバイブレーターを当てて痛みの軽減を図ります。痛みが心配な方は表面麻酔クリームや鎮痛剤の内服薬もありますのでご相談ください。
- 処置当日の洗顔・シャワー浴・メイクは可能です。
- 皮下に金属やシリコンなどが入っている部位には照射できません。
- ヒアルロン酸やコラーゲンなどを注入されている方は注入後6ヶ月、ボトックス治療をされている方は前後1週間の期間をあける必要があります。
- 妊娠中、授乳中の方は治療を受けられません。
- 出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、自己免疫疾患、てんかんなどの持病がある方は治療を受けられません。
未承認医薬品等について
医薬品医療機器等法上の承認:未承認
入手経路:国内医療機器取扱会社を通じて入手
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無:無し
諸外国における安全性等に係る情報に関して:FDA(米国食品医薬品局)をはじめ、EU、オーストラリア、カナダ、韓国、台湾、ブラジル等で承認されています。
※承認を受けていない医薬品・医療機器については
「個人輸入において注意すべき医薬品等について」
のページをご確認ください。